MTAセメントを使用した歯髄温存療法3

BEFORE

MTAセメントを使用した歯髄温存療法3BEFORE

AFTER

MTAセメントを使用した歯髄温存療法3BEFORE

治療情報

症状
痛みはないがものが挟まる
何度もくりかえし治療をされるので不安、今回は長く持つ治療を受けたい
治療方法
MTAセメントで神経を保護した後、セラミックスクラウンを装着しました。
費用
e-maxクラウン ¥140000×2
テンポラリークラウン ¥8000×2
MTAセメント ¥15000×2

※価格は目安です。予告なく変更される可能性があります。
備考
「痛みが出たら神経を取る治療をしましょう」と言われたとの事。
神経を取ってしまうと歯の寿命は一気に縮まります。
痛みが出てからとなると歯髄の温存できる可能性がかなり下がります。痛みが出る前に治療をすれば神経を抜くリスクを大幅に下げられます。

自覚症状が出る前の治療がいかに大切か、痛みが無くてもどれだけ酷い状態になっているか、お分かりいただけると幸いです。

患者様情報

年代
30代
性別
女性

治療方法

MTAセメントを使用した歯髄温存療法3治療方法01
レントゲンで見ると大きなウ蝕があることが分かります。
怖いのは、ここまで大きなウ蝕でも自覚症状はほとんどないというところです。

下手な治療を行えば抜髄か、仮に神経を残せたとしてもあと一歩で抜髄というところでしょうか。
MTAセメントを使用した歯髄温存療法3治療方法02
詰め物を外したところ


MTAセメントを使用した歯髄温存療法3治療方法03
中は悲惨な状態です…

詰め物の中でウ蝕が広がってしまっており、ピンクに染まる範囲が大きくなっているのが分かります。
これだけひどい状態でも痛みが全くないことが多いのが虫歯の怖いところ
MTAセメントを使用した歯髄温存療法3治療方法04
何度も染め直しを行いながら丁寧に軟化象牙質を除去していきます。
MTAセメントを使用した歯髄温存療法3治療方法05
露髄が確認できました。
MTAセメントを使用した歯髄温存療法3治療方法06
露髄部は超音波の機械を使って慎重に削っていきます。
MTAセメントを使用した歯髄温存療法3治療方法07
保険治療であればこの時点で抜髄処置になることが多いと思いますが、
今回はMTAセメントを用いて歯の神経を残す処置を行います。
MTAセメントを使用した歯髄温存療法3治療方法08
MTAセメントによって歯の神経を直接保護することができます。

また、ほとんどのセメント類は硬化時に収縮しますが、MTAセメントは硬化時に膨張するため緊密に封鎖することができます。
MTAセメントを使用した歯髄温存療法3治療方法09
隣の歯も露髄していたため、同様に覆髄していきます。
MTAセメントを使用した歯髄温存療法3治療方法10
裏層しました。
MTAセメントを使用した歯髄温存療法3治療方法11
MTAセメントを使用した歯髄温存療法3治療方法12
形を整え、セラミックが作成できるようにします。
MTAセメントを使用した歯髄温存療法3治療方法13
後日、オーバーレイが出来上がってきたので接着していきます。(ややクラウンに近いオーバーレイ)


このときもラバーダム防湿は欠かせません。
MTAセメントを使用した歯髄温存療法3治療方法14
なんとか抜髄することなく神経を残すことができました。

ギリギリのタイミングでしたが、当院に来ていただいた時に神経を残せる状態でよかったですね!
症状が全くなくても虫歯が不安な方は是非当院に検診し来てください。