BEFORE

AFTER

治療情報

症状

前歯が欠けた

他にも気になるところはたくさんあるが、歯科医院に何度通ってもきれいにしてもらえなかったのであきらめていた

治療方法

セラミック、ジルコニア、ダイレクトボンディング、ホワイトニングなどを組み合わせて治療を行いました

備考

矯正治療も併用可能でしたが
セラミック治療のみでも対応可能でしたので、セラミックによる治療を行いました。

患者様情報

年代

40代

性別

男性

治療方法

前歯が欠けてしまったので治療をしてほしい、ほかにももし悪いところがあれば見てほしい。

とのことで、最初はそんなに大きな治療をする予定ではありませんでした

ただ、治療すべき箇所はそれなりにありそうです

十分な時間を確保し患者様のご希望を伺い、どこまで治療を行うかを決めました

前歯の欠けている歯はクラウン治療が推奨される状況でした

しかしせっかくクラウンにするならセラミックにしたいとのこと、
でもこのまま無計画に1本のみセラミックにしてしまうと斜めに傾いた形に作成する必要があります

また、色も１本だけ真っ白というのも違和感がでますし、
せっかくセラミックにするのに周りの歯と同じような色にするものもったいない

という事で、バランスが取れるように全体的なセラミックを行う事となりました

まずは齲蝕（むし歯）を除去からスタート

ラバーダム防湿下で１歯１歯丁寧に齲蝕を除去します

特殊な光を用いることで、古いコンポジットレジンの取り残しや、齲蝕の見逃しをなくします

セラミックでかぶせてしまうので、中身である齲蝕除去が雑でも患者様にはバレません
また5～10年ほどなら中に齲蝕が残っていても痛みもありませんし、問題も表面化しません

つまり粗悪なセラミック治療をされて地獄を見るのは5～10年後です

5～10年後、または20年30年後でも患者様が困ったり悲しむような事態にならないよう
1本1本の歯を丁寧に治療します

一見ちょっと変色しているだけのようですが…

中身はこちら…

丁寧な齲蝕除去が行われていない歯の中身はこんなに齲蝕だらけの状態です

他院で行われた自費のセラミック治療の中身がこのような状態になっていることもあります。

削りすぎない範囲できちんと齲蝕を取り切ります

こちらが一通り齲蝕を除去し、仮にレジンを埋めた状態です

歯の中にあった齲蝕はキレイになくなりましたので、安心してセラミック治療を行う事ができます

今回はすべて同時に支台歯形成を行う事で切削量の減少を図りたかったためこのようなやり方になっています

ガイドを作成し、事前に設計したセラミック形態に最適な支台歯形成を行います


事前に計画をしておくことで
「歯を削りすぎることを防ぐ（歯を痛めにくい）（神経を取らない治療が可能になる）」
「見た目、強度ともに状態の良いセラミックを作成できる」
という事が達成されます

こちらがセラミック治療完了後

写真では伝わりにくいですが、それなりに白いセラミックです（A1.5相当）

実際に目視すると「目立ちすぎないけど、かなり白い」といったニュアンス

また、セラミックを多数歯同時に行う事で色と形を揃えることが可能です

歯周病治療も平行して行いましたので歯肉の状態が非常に良好です

初診時には見受けられなかったスティップリングがみられるようになりました

※スティップリングとは健康な歯肉にみられる特有の凹凸

上がbefore
下がafter

すべての歯をセラミックにしたわけではなく、ところどころダイレクトボンディングにて対応、歯の切削量とコストを少しでも抑えます

下の歯はホワイトニング＆ダイレクトボンディングにて白くなりました

歯の神経を取ることもなく、痛みが出たりすることもなく治療ができましたので非常によろこんでいただけ、
歯の事はあきらめていたとのことでしたが、今は歯を大切にしたいと思えるようになったとのことでした

私も非常にうれしく、仕事をしていてよかったなと思わせていただきました
長時間にわたる治療にご協力頂きありがとうございました