ホワイトニングを成功させたい方へ、私がお勧めするホワイトニング知識を5つのポイントに分けてお伝えします。
①自分の歯がホワイトニングに向いているかを知る
②オフィスホワイトニングとホームホワイトニングを併用する
③適切な濃度の薬液を選ぶ
④ホワイトニングに対する過剰な期待や誤解がないか確認する
⑤誤解を招くような商品に騙されない
①ホワイトニングに向いている歯かを知る
ホワイトニングは象牙質よりもエナメル質の方がより影響を受けやすく、エナメル質が厚い歯には効果的です。ただ自己診断でエナメル質が厚いか薄いかはわかりにくいと思いますので、担当する歯科医師に一度相談してください。
また、テトラサイクリン歯のような強い変色がある歯に対しては仮にホワイトニングを行っても期待に添えるような変化は起きません。(※効果は出ているが、元の色が濃すぎる為に思うような色にならない)
また歯髄壊死による変色は通常のホワイトニングとは全く異なる「ウォーキングブリーチ」という歯の内側から行うホワイトニングが必要です。
保険の白いかぶせものやセラミック、詰め物など人工物にはホワイトニングが全く効きません。事前に確認が必要です。
②オフィスホワイトニングとホームホワイトニングを併用する(デュアルホワイトニング)
その名から分かる通りオフィスホワイトニングは歯科医院で行うもの、ホームホワイトニングは自分の家で行うものになります。
オフィスホワイトニングの重要なポイントは
・歯の表面についている汚れを専用の機器でしっかり落とし、ホワイトニング効果が弱まったりムラになるのを防ぐ
・ホワイトニングLEDライトを併用しより薬液の効果を高めることができる
・自宅で使用する事が難しい専用の薬液を適用できる
・ホームホワイトニングの効果が得られやすい環境を作れる
ホームホワイトニングの重要なポイント
・5~8時間の長時間ホワイトニングの効果を与えられる
・弱めの薬液を長時間使用する事で、歯の奥まで効果が浸透する
以上がホームとオフィスの特徴です。
ホームホワイトニングを自分で管理して行うのは面倒だから、オフィスホワイトニングだけで完結したいと思う方はいらっしゃると思いますが、ホームホワイトニングを併用することで初めて「ムラがない・透明感のある白さ・白さが持続する・歯を痛めにくい」といったことが達成されます。
オフィスホワイトニングのみで、ものすごく強い薬液を使用すれば「たった20分で3トーンも白くなります!」といったことも可能かもしれませんが…当院ではお勧めしません。理由は次の項目で↓
③適切な濃度の薬液を選ぶ
ホワイトニングは薬液の成分が強ければ強いほど良いというわけではないんです。
歯に対して強すぎる(濃度が濃すぎる)ホワイトニング液を使うと、
・歯が逆に黒ずんでしまう(詳しくはこちら)
・歯が冷たい物にすごくしみる
・ホワイトニング完了後、色がすぐに戻ってしまう
・歯に白いモヤのような色ムラが発生してしまう
・歯のエナメル質を痛めてしまう
といったような状態になることがありますので、それぞれ一人一人に適した濃度を見極める必要があります。ホワイトニングは場合によってはもとに戻らないような深刻なダメージを受けることがあります。
④ホワイトニングに対する過剰な期待や誤解がないか確認する
「野球の新庄選手やホストのローランドさんまで白くならなくてもいいんで…」という意見たまに伺いますが、そういう認識であれば要注意です。
こちらのお二人のすごく真っ白い歯はセラミックです。
もしホワイトニングでこのあたりの白さにすることが可能だ、という認識であればそこは改善が必要です。
天然の歯の色が0で、とんでもなく真っ白なセラミックの色が100だとするならば、ホワイトニングで到達できる白さは最大でも50ぐらいです。ものすごく条件の良い歯に最大にホワイトニング効果を効かせて50ぐらいという事です。
ホワイトニングで到達できる白さは最大限頑張っても「歯、白くなった?綺麗だねー」程度であって「すごい白いな!それちょっと白すぎない?」とまではいくことはないと考えてください。
つまり、過剰な期待は禁物。真っ白にしたいならセラミック治療を受けましょう。
⑤誤解を招くような商品に騙されない
「歯医者さんやサロンに通わなくても塗るだけで一瞬で歯が真っ白!先着100名のみ¥7800のところなんと¥1800で購入可能です!一度このページから離れると割引が適用されなくなります!」みたいな、怪しくて馬鹿馬鹿しい広告を見る事がありますよね。
こんなやつ
一言でいうとこれらは嘘です。
歯磨き粉や軽く塗るだけのタイプの商品で狭義のホワイトニング効果は絶対に得られません
ポイントは「狭義」のホワイトニングです。
汚れていない天然の歯を、よりも白い状態にするというのが歯医者などで行う狭義のホワイトニング。
でも汚れている歯の汚れを取るというのも「ホワイトニング」であることは間違いないのです。某広告はここの誤解をうまく利用しています。なので行ってしまえば「嘘みたいな広告だけど嘘はついていない」状態
みなさん騙されてはいけませんよ。
着色している人には効くのでいいかもしれませんが、そのレベルであれば歯科医院に売っている歯磨き粉を買う方が値段も適正で間違いないでしょう。
ホワイトニングを成功させたいのであれば是非ホワイトニングに詳しい歯科医院に行きましょう。
いかがでしたか?少しは約に立つ情報がありましたでしょうか?
追加の疑問があるばあい是非メール相談にてご連絡いただけると幸いです。来院予定がない方でもメール相談は大歓迎です。