BEFORE
AFTER
治療情報
- 症状
- 症状なし
他院にて
「詰め物の中に虫歯があるかもしれない(2次カリエス)」
「今治療したら神経をとることになってしまいそう」
「なにか症状がでてから治療しましょう」
と告げられ不安になり当院へ来院
”神経をなるべく取らないように治療をしてほしい”とのことで、当院ならお力になれると思い治療を開始いたしました。 - 治療方法
- X線写真上でコンポジットレジンの中に齲蝕と思われる像が確認できたので、
昔に行われた保険適用のコンポジットレジンを外し、中の齲蝕を除去し、再度上質なコンポジットレジンにて修復します。
齲蝕は大きく、治療中に露髄しました。歯髄を保護(歯の神経を抜かない治療)をするためMTAセメントにて覆髄を行いました。
今回の虫歯の原因は、
・最初の治療時に虫歯を中に取り残していること
・レジンの接着不足
・レジンの充填不良
などが考えられます。いずれにせよ精度が低いという言葉に集約されると思います。
またこの虫歯は詰め物の中にあるので、患者様が歯磨きを頑張っていても防ぐことはできません。
ただいつも患者様には「保険診療でコンポジットレジンをしてくれた先生を恨まんといてあげて」と伝えています。 - 費用
- ダイレクトボンディング 55000×2 30000×1
MTAセメント(歯髄温存療法 VPT) 15000
計155000
※価格は予告なく変更される可能性があります。 - 備考
- 所要時間3時間半
1回の来院で治療完了
一度にたくさんの治療を行うこともできますし、長い時間が辛ければ何回かに分けることも可能です。
患者様情報
- 年代
- 20代
- 性別
- 女性
治療方法
最初の状態
簡易的な検診では「齲蝕(虫歯)」とは診断されないでしょう
大きな虫歯が潜んでいるにも関わらず症状もありません
簡易的な検診では「齲蝕(虫歯)」とは診断されないでしょう
大きな虫歯が潜んでいるにも関わらず症状もありません
治療開始前にどのような噛み合わせをしているのかを印記&把握しておきます。
ラバーダムを装着し、特殊な光を当てている所です。
真ん中の光っている所がコンポジットレジン(詰め物)です。
色が似ているので誤って健全な歯を削りすぎない様このようにチェックしながら作業を進めます。
真ん中の光っている所がコンポジットレジン(詰め物)です。
色が似ているので誤って健全な歯を削りすぎない様このようにチェックしながら作業を進めます。
隣の歯、こちらもところどころコンポジットレジンが充填されています。
レジンを除去すると中から非常に大きな齲蝕が見えてきました。
これほどひどい状態でも「痛みがない」というのが齲蝕の怖いところ
これほどひどい状態でも「痛みがない」というのが齲蝕の怖いところ
影になって見えにくい場所は、齲蝕の取り残し多発ポイントです
きちんと確認し取り残しがないように治療します
きちんと確認し取り残しがないように治療します
齲蝕を完全に除去したところ、露髄しました。
(歯の神経が直接見える状態になったという事)
(歯の神経が直接見える状態になったという事)
良く拡大して見ると、歯髄に正常な毛細血管が走行していることが確認できます。
(画像拡大しないとみえづらいかもしれません。)
歯髄の状態が良好であることが確認できます。
(画像拡大しないとみえづらいかもしれません。)
歯髄の状態が良好であることが確認できます。
MTAセメントにて覆髄
この処置を丁寧に行うことで歯の神経を抜かずに保存することが可能です。
この処置を丁寧に行うことで歯の神経を抜かずに保存することが可能です。
様々な接着処理を行った後
コンポジットレジンにて充填
コンポジットレジンにて充填
充填した部位はこちら
かなり広範囲だったのでアンレーやクラウン治療にするか否か非常に迷いましたが、この度はコンポジットレジンにて治療を完了させました。
かなり広範囲だったのでアンレーやクラウン治療にするか否か非常に迷いましたが、この度はコンポジットレジンにて治療を完了させました。
隣の歯も治療をします
こちらもそれなりに大きな齲蝕がありました
色調や形態もなるべく天然の形へよせました
ステイン(歯の茶色い溝)を塗ってよりリアリティを出しても良いのですが…
あまり喜んでいただける要素ではないので今回は行いませんでした。
あまり喜んでいただける要素ではないので今回は行いませんでした。
咬合チェック
噛み合わせが良い状態かを最後にチェックします。
ほぼ無調整でしたが非常に良い咬合になりました。
噛み合わせが良い状態かを最後にチェックします。
ほぼ無調整でしたが非常に良い咬合になりました。
どの部位を治療したかを確認しつつ、咬合を同時にチェックします。
神経を抜かず、最小限で最大限よい結果が得られたのではないでしょうか?
患者様には大変喜んでいただけました。
神経を抜かず、最小限で最大限よい結果が得られたのではないでしょうか?
患者様には大変喜んでいただけました。