歯の治療で麻酔は切っても切れない関係にあるのはご存知の通りかと思います。
患者さんにとっては「この麻酔さえなくなれば歯科治療は怖くないのになぁ~」「麻酔される時が一番嫌な気分になる」といった感じでしょうか…
麻酔さえ効けばあとは痛くなることはほぼないですからね。
さて、痛くない麻酔処置は可能か?
この答えはYesともNoとも答えにくいです…
可能ではあるがあくまでも偶然であることが多く、「私は無痛麻酔ができます」と言い切る事には問題があると思っています。
私が麻酔をした際に「いつ麻酔をされたか気づかなかった!」と言われる事もありますが、
どんな条件下でも全く痛みを感じない麻酔を行う事は難しいのが現状です。
実際、そういった理由から厚生労働省も「無痛治療」を広告として表記することを制限しています。
とは言っても痛みはゼロでなくてもなるべく抑える方法はありますので紹介させて頂きます。
① 表面麻酔を塗る
表面麻酔をすると針を入れるときに痛みが和らぎます。
② 電動注射器を使う
電動注射器を使用するとゆっくり麻酔を注入できるため痛みが軽減されます。
③ 麻酔ショットを使う
針を使わない麻酔です。表面にのみ作用します。
④ 振動させながら麻酔を行う
振動させることで痛み感覚の分散ができ、針の挿入がスムーズになります。
⑤ 細い針を使う
細い針を使うことでなるべく痛みが軽減されます。
⑥ 痛みの少ない場所から麻酔を行う
痛みが出にくいポイントがあります、そこから注射をすれば痛みを軽減できます。
これらを駆使してなるべく痛みを軽減します。
特に痛みに敏感な人は先にそれをお伝えください。 特に注意してゆっくり麻酔をさせて頂きます。(通常の予約時間より早く来てもらう必要があります。)
現在はこれぐらいしかできませんが、いつか完全な無痛治療ができれば良いですね。
院長